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京都、龍安寺の石庭、枯山水に着想を得たこの模様の美しい曲線は一本一本手作業で紡がれます。実に美しい……
内側は釉薬でコーティングされスベスベ滑らか。
一方外側は土の風合いをそのまま生かした石庭文の、何かを訴えてくる独特の手触り。
ルックを代表する文様「石庭文」についてルックが話す動画はこちら
実際にみて、触れて、このなんとも言えない風合いを体感して頂きたいのです。
陶器は使ってなんぼだと思っていますが、この石庭文があなたをうっとりと虜にしてしまうので見惚れて使えないかもしれません(^^)
それは冗談として、これもいわゆる「湯呑み」です。
飲み物はもちろん、ほうれん草のお浸しやナッツ等、おつまみを入れる小鉢としても重宝します!
もちやすくて使いやすい碗です。何個あっても良いですね!
幅 約9㎝
高さ 約6㎝
重さ 約190g
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「ルックさんといえばこのデザイン」と言われている代表的な文様の一つ
【石庭文】
この模様の作品が多数ありますのでこれから少しずつ紹介していきたいと思います。
石庭文以外の、
お料理や小物を引き立てるシンプルで素朴な陶器も
もちろんこれから同じく品数を増やしていきます。
さて、この【石庭文】について少し説明させて下さい。
京都に龍安寺という古いお寺があり、
そこの石庭は“枯山水”として世界的に有名です。
おそらくみなさんの持つ“禅”のイメージには
ここの影響も含まれているのではないでしょうか?。
父は若い頃にこの枯山水の石庭の模様に感銘を受け、
石庭文を生み出しました。
水の流れをより感じさせる為にあえて水を使わず、砂利を敷き詰める。
より強く想像させる為に、想像枠を作る。
これはものづくりにとって大事な引き算の考え方だと思います。
その砂利の上には大小15個の岩が配置されていますが、
どこから観ても必ず1つは隠れて14個しか観えないようになっています。
自然に置かれているようで、実はちゃんと計算されているんです。
こういう仕掛けがたまりません。
太古の昔、グレゴリオ暦が出来る前、
人間は月の周期と共に生きていました。
その影響で、東洋では、十五夜(満月)にあたる15を“完全”とし、
15に1つ足りない14は“不完全”としてきました。
“物事は完成した時から崩壊が始まる”という考え方から、
建造物をわざと不完全なままにして崩壊を防ぐという風習があったようです。
石庭文にはそういった自然に対する先人達の想いも込められています。
しかし、父が石庭文に込めた想いはそれだけではないのです。
水の流れには大なり小なり、波があります。
人生にも波があり、エネルギーにも波長という波があります。
その波には三つの要素があります。
頂点・水平・底
この三つの要素があって初めて、波という事象が成立するのです。
(日本人は昔から3が好きとよく言いますが、この影響もあるかもしれませんね)
そこからいろいろと想像して考えたり調べたりしていくと、
この世界には様々な“三つの要素”がある事に気付きます。
いくつか例をあげてみると・・・
火 水 空気
赤 青 黄
塩 硫黄 水銀
父 子 聖霊
剣 杯 魔法の杖
石工鎚 たがね 定規
キング クイーン ナイト
自由 共生 進化
陽 陰 道
陽子 中性子 電子
試剤 触媒 反応物
妖精 水の精 風の精
牛 獅子 鷲
蛇 蛙 ナメクジ
過去 現在 未来
地球 太陽 宇宙
などなど、もっとたくさんいくらでもあると思います。
これからの人生でまだまだいろんな三つの要素に気付いていくと思います。
私たちが今生きているこの世の中において
物質や事象が存在する為に欠かせない“三つの要素”。
父が日々行っている陶芸というものづくりにも当然これは欠かせません。
三つの要素によって形作られるこの世界への尊敬や感謝の念を、
僕は石庭文に込めているのです。
みなさんも身近にある様々な波(三つの要素)を意識しながら
石庭文の器をながめてみると、
ふと新しい何かに気付くかもしれませんね。